教員からフリーランスになるには?元教員がリアルに語る

教員からフリーランスへ 転職活動

「教員を辞めて、フリーランスでやっていけるの?」

私は今、元小学校教員のフリーランスとして働いています。今日は、きれいごと抜きで、教員からフリーランスになるリアルをお話しします。これから目指す人に、本当に必要なことだけを書きます。

まず厳しい真実:「教員だから」は通用しない

最初に、いちばん大事なことを言います。

「教員だから、フリーランスに活かせる」という場面は、正直ありません。

「教員経験があるから大丈夫」と思っていると、つまずきます。大切なのは、教員の仕事を棚卸しして、細分化することです。

たとえば、教員の仕事をバラしていくと——

・文章力(おたより、指導案、所見)
・コミュニケーション力(保護者対応、同僚連携)
・人前で話す力(毎日の授業)
・段取り力(行事の運営)

こうやって「スキル単位」に分解して初めて、「これは仕事になる」と見えてきます。「教員」という肩書きではなく、中身のスキルで勝負するんです。

教員脳から「フリーランス脳」への切り替え

フリーランスになって一番大変だったのは、スキルより考え方の切り替えでした。

① 「育てる」から「巻き取る」へ

教員は、相手(子ども)を育てるために、あえて手を出さないことを選びます。

でもフリーランスは逆。いかに相手の仕事を巻き取れるかが価値になります。「これ、私がやりますよ」と引き受けることでお金が生まれる。この発想の転換が必要でした。

② 「商流」を掴む

フリーランスは、お金がどこから流れてきているのか(商流)を理解しないといけません。

「誰が、何にお金を払っていて、自分はどこで価値を出せるのか」。教員時代には考えもしなかった視点です。ここが分からないと、仕事になりません。

③ 「目立たない」から「自分を出す」へ

教員時代の私は、人脈を広げるのが怖かった。「教員らしくあるべき」と、どこか監視されている気がして、自分を出せなかったんです。

でもフリーランスは真逆。「これを頼むなら○○さんだよね」と思ってもらえるかが勝負。自分を知ってもらわないと、仕事は来ません。自分を出していく勇気が必要でした。

お金と事務の話:先に準備しておくと強い

フリーランスは収入が不安定で、事務も自分でやります。でも私は、ここを事前に準備していたのが大きかったです。

・育休中に簿記2級を取得していたので、複式簿記や確定申告は何とかなった
・確定申告はアプリを活用(家計管理と同じで、できるだけ楽に・分かりやすく)
・事業用のクレカを1枚、銀行口座も1つ作って、家計と分けた

売上がまだ大きくないこと、在庫を持たない仕事だったことも、身軽でよかった点です。お金まわりをシンプルに整えておく。これは早めにやっておく価値があります。

これから目指す人へ:現実的な5つのアドバイス

私が伝えたい、リアルなアドバイスです。

① 在職中に、調べて・試してみる
いきなり辞めないこと。在職中に調べたり、家族の手伝いという形でやってみたり、クラウドワークスで小さく試してみる。リスクなく始められます。

② 実際にフリーランスに会って、働き方を知る
「フリーランスって、どんな働き方なのか」。本やネットだけでなく、実際に会って聞くのが一番です。

③ 家計管理は必須
売上がまったく立たない可能性もあります。だからこそ、「収入ゼロでも何か月もつか」を把握しておく。家計管理は、挑戦の土台です。

④ 「ダメだったときの道」を決めておく
売上が伸びないときどうするか。我が家の場合は——
・家計管理をして、退職金で何か月もつか調べておいた
・最悪のときは、講師として働く

背水の陣は、すすめません。逃げ道があるからこそ、思いきって挑戦できます。実家に帰って生活費を抑える、なども立派な選択肢です。

⑤ 小さく始めて、続ける
最初から大きく稼ごうとしない。まずは月1万円でも、自分の力で稼ぐ経験を積むことが大事です。

その前に:「何の仕事か」より「何のためか」

フリーランスの職種を紹介する前に、一番大事なことを。

仕事選びは、目的によって変わります。

私の場合は、「子育てを真ん中に置きたい」という目的があったから、在宅でできるフリーランスを選びました。でも、もし目的が「とにかく教員という環境から離れたい」だけなら——フリーランスにこだわる必要はありません。バイトでも、パートでも、別の道でもいいんです。

大事なのは、「自分の生き方に合うものを探す」こと。かっこいい働き方を選ぶことではありません。

正直に言うと、私自身も、やりながらどんどん形を変えています。最初から「これだ」と決まっていたわけじゃない。やってみて、合わせていく。それでいいんです。

そのうえで、「教員のスキルが活かしやすい仕事」を参考までに挙げておきます。

・Webライター:文章力が活きる。クラウドソーシングで始めやすい
・オンライン秘書/事務サポート:段取り力・事務処理能力が活きる
・オンライン講師・家庭教師:教える力をそのまま活かせる
・デザイン・資料作成:授業資料づくりの経験が意外と役立つ
・ハンドメイド販売:得意なものがあれば

ただ、これはあくまで一例。「自分は何のために働き方を変えるのか」から考えてみてください。

おわりに

教員からフリーランスへの道は、「教員だったから」では通用しません。でも、スキルを棚卸しして、考え方を切り替えて、お金の準備をしておけば、ちゃんと道は開けます。

私も、最初は不安だらけでした。でも一つずつ準備して、小さく始めて、今があります。

焦らず、在職中から少しずつ。あなたのペースで、はじめの一歩を踏み出してみてください。

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