フリーランスと再就職、どっちがいい?両方やっている私の結論

フリーランスVS再就職 退職後の働き方

教員を辞めたあと、次の働き方をどうするか。

「フリーランスでやっていくか、それともどこかに再就職するか」で迷っている人は多いと思います。私も同じところで悩みました。

先に結論を書きます。

どちらが正解ということはありません。ただ、選ぶ前に知っておいたほうがいいことがあります。

そして、あまり語られませんが、片方を選び切らなくてもいいという道もあります。

私は今、フリーランスの仕事を続けながら、週に何日か地元の公的な施設で働いています。両方を同時にやっている状態です。その立場から、感じていることを正直に書きます。

先に伝えておきたい前提|私は「稼げているフリーランス」ではありませんでした

比較記事を読むときに、いちばん大事なのは「書いている人がどんな状態か」だと思います。

だから先に、私の前提を書いておきます。

私は、フリーランスとして大きく稼げていたわけではありません

クライアントから受ける仕事は、意図的に少なめにしていました。子どもとの時間を優先したかったからです。仕事量を自分で調整できるぶん、負担はコントロールできていました。

そのかわり、収入は多くありません。

これは、私が「家計全体で収支がプラスになればいい」と考えていたからです。パートナーの収入が家計の土台にあって、私の収入はそこに上乗せするもの。そういう設計にしていました。

もし私が「フリーランスの収入だけで家族を養う」という前提だったら、まったく違う働き方をしていたはずです。

実際、しっかり稼いでいるフリーランスの方に話を聞くと、軌道に乗るまでは時間を削って走っていたという話をよく聞きます。私はそこまで必死にはできませんでした。というより、そこまでやったら自分が崩れると思ったんです。

だから、これから書くことは「必死にやりきらなかった私」の目線です。

そこは差し引いて読んでもらえたらと思います。

詳しくはこちら▶元小学校教員の私が、フリーランスで働くまで

勤めに出て「これはラクだ」と感じた3つのこと

週に何日か勤めに出るようになって、正直に「ラクだな」と感じたことがあります。

1. することが明確

行けば、やることが決まっています。

フリーランスは、まず「何をするか」を自分で決めるところから始まります。仕事を取る、段取りを組む、優先順位をつける。それ全部が自分の仕事です。

勤めは、そこがすでに用意されている。これは想像以上に負担が軽いです。

2. 時間内働けば、給料が発生する

これがいちばん大きいかもしれません。

フリーランスの私は、3時間かけて書いた記事が、時給に換算したら思ったより低い、ということもあります。

勤めは、決められた時間に、決められたことをすれば給料になる。この「確実さ」をラクだと感じている自分がいます。

3. 人と一緒に進められる

フリーランスは基本的にひとりです。

わからないことがあっても、その場で聞ける人がいません。調べて、試して、自分で判断する。それを全部ひとりでやります。

勤めに出ると、隣に人がいます。話せる。相談できる。一緒に進めていける。

これは、思っていたよりずっとありがたいことでした。

それでもフリーランスを手放さない理由

では勤めのほうがいいのかというと、そうではありません。

フリーランスにしかない良さが、はっきりあります。

子どもの休みに合わせられること。

長期休み、行事、急な発熱。子どもの予定に合わせて、自分の仕事を動かせます。これはフリーランスでないと難しい部分です。

家庭を軸にして働き方を組み立てられること。

私は「家庭が大事」という価値観を持っています。仕事のために家庭を後回しにするのは、自分には合いませんでした。

フリーランスは、その順番を自分で決められます。

だから私は、フリーランスをやめる気はありません。今のところ、フルタイムでの再就職も考えていません。

お金のリアル|固定収入がある安心感と、なかったときの気持ち

お金の話も正直に書きます。

固定収入は、やっぱりありがたい

毎月決まった金額が入るのは、単純にありがたいです。

計算しやすい。家計の見通しが立つ。数字ではっきり給料が入ってくることで、「働いている」という実感がわきやすい。

これは、ライターの仕事で感じる喜びとは、また別のものです。

記事を書いて喜ばれる、伝えたい思いが届く。それはそれで、確かな手応えがあります。でも「今月これだけ稼いだ」という実感とは種類が違うんです。

両方あって、はじめてバランスが取れている気がしています。

収入が少ないことより、申し訳なさがきつかった

フリーランス専業だったころ、収入が少なくて不安になったことは、実はあまりありません。

もともと計算に入れていたからです。「この収入でやっていく」と決めたうえで始めたので、想定内でした。

ただ、パートナーに対する申し訳なさは、ずっとありました。

これは金額の問題ではなくて、気持ちの問題です。家計は回っている。それでも、心のどこかで申し訳ないと思っている自分がいました。

この感情は、事前には予想していませんでした。

これから独立を考えている人には、「お金が足りるかどうか」だけでなく、「その状態を自分の気持ちが受け入れられるか」も考えてみてほしいと思います。

子どもとの時間は、3つの働き方でこう変わりました

私は「教員」「フリーランス専業」「フリーランス+勤め」の3つを経験しています。

子どもとの時間で比べると、こうなりました。

働き方子どもとの時間実感
教員時代一番少ない持ち帰りの仕事が常にあった
フリーランス専業一番多い子どもの予定に完全に合わせられた
フリーランス+勤めその中間収入はまだ少ないが、両立できている

今の「フリーランス+勤め」で、私がありがたいと感じているのは2つです。

持ち帰り仕事がないこと。
教員時代は、家に帰っても仕事が続いていました。今は、勤めの日は勤め先で終わります。

朝、子どもたちを見送ってから出勤できること。
これは想像以上に大きいです。朝の時間に余裕があるだけで、一日の気持ちが変わります。

収入だけを見れば、今はまだ少ないです。でも、私が大事にしたいものは守れています。

フリーランスでいちばんきつかったこと

いい面ばかり書いても仕方ないので、きつかったことも書きます。

私がいちばんきつかったのは、できないことを突きつけられることでした。

ライターの仕事はしています。でも、その道でしっかりやっている人から見たら、私はまだまだです。

やっかいなのは、自分では「何ができていないのか」がわからないことでした。

指摘されて、初めて気づく。指摘されるまで、できているつもりでいた。この落差がこたえました。

正直に言うと、私はプライドが高いほうだと思います。教員として7年やってきて、それなりにできる感覚もありました。だから、新しい場所で「できていない」と示されるのが、しんどかったんです。

ただ、これは私の性格の問題でもあります。同じ状況でも、平気な人はいると思います。

そして、これは時間が解決する部分でもありました。今は、当時ほどこたえなくなっています。

詳しくはこちら▶Webライターを始めて最初の月の収入は500円でした

選ぶ前に、自分に聞いておきたい3つの質問

ここまで書いてきたことを、選ぶときの視点にまとめます。

質問1|あなたが一番大事にしたいものは何ですか

収入か、時間か、やりがいか、家族か。

全部は取れません。順番をつけるところからだと思います。

私の場合は「家庭」でした。だから、その順番で選んできました。

質問2|家計全体で、いくら必要ですか

自分ひとりの収入で考えるのか、家計全体で考えるのか。ここで答えが変わります。

私は家計全体で考えていたので、フリーランスの少ない収入でも成立しました。ひとりで家計を支える立場なら、まったく違う判断になったはずです。

※家計や社会保険の具体的な条件は、ご家庭の状況によって変わります。判断に迷う場合は、お住まいの自治体の窓口や専門家に確認してください。

詳しくはこちら▶教員を辞めたら収入はどうなる?我が家のリアル家計

質問3|どこまで必死になれますか

これがいちばん大事かもしれません。

フリーランスで大きく稼ぐには、軌道に乗るまで走り続ける時期が必要だと聞きます。

そこまでできるか。やりたいか。やったら自分が壊れないか

私は「壊れる」と判断しました。だから、今の形にしています。

これは、できる・できないの話ではなくて、自分の状態を正しく見るという話です。

詳しくはこちら▶教員からフリーランスになるには?
  アンカーテキスト:スキルの棚卸しについて

第3の選択肢|片方を選び切らなくてもいい

「フリーランスか、再就職か」という問いは、どちらかを選ばせようとします。

でも、実際にはその間があります。

私のように、フリーランスを続けながら、週に何日か勤めに出るという形です。

この形の良さは3つあります。

  • 固定収入があるので、家計の見通しが立つ
  • フリーランスの仕事も続けられるので、スキルと実績が積み上がる
  • どちらかがうまくいかなくても、もう片方がある

もちろん、両方をやるぶん、調整は必要です。スケジュール管理は難しくなります。

それでも、「独立したいけど収入が怖い」という人にとっては、現実的な入り口になると思います。

いきなり全部を捨てなくていい。片足ずつでもいいんです。

独立してすぐに稼げる、とは考えないほうがいい

最後に、ひとつだけ強めに書いておきます。

フリーランスになれば、すぐに稼げるようになる。教員と同じくらいの収入が、同じくらいの労力で手に入る。

これは、考えないほうがいいです。

私は稼げていませんでした。稼いでいる人は、そのぶん時間を注いでいました。

「自由に働けて、収入も同じ」という都合のいい話は、少なくとも私の周りにはありませんでした。

そこを正しく見たうえで選べば、後悔は減ると思います。

まとめ|逃げ出したつもりが、掴みに行っていた

フリーランスと再就職、どちらがいいか。

答えは人によって違います。バリバリ働きたい人もいます。その人にとっては、私の選択はきっと物足りないはずです。

大事なのは、自分がやりたいことができるように考えて動くことなんだと思います。

教員を辞めたばかりのころ、私は「教員は無理だ」と逃げ出したような感覚を持っていました。続けられなかった、負けた、そんなふうに感じていた時期もあります。

でも、今こうして振り返ってみると、少し違って見えます。

私は逃げ出したのではなくて、自分が大事にしたいものを掴むために動いていたんだな、と思えるようになりました。

働き方を選ぶというのは、たぶんそういうことです。

どちらが正しいかではなく、自分が何を大事にしたいか。それを掴みに行くための手段として、フリーランスがあり、再就職があり、その間の形もある。

迷っている人が、自分の順番を決めるヒントになればうれしいです。

詳しくはこちら▶教員を辞めたい人へ|辞める前に確認したい8つのこと

コメント

タイトルとURLをコピーしました