「辞める前に、何か資格を取っておいたほうがいいのかな」
教員を辞めたい、転職したいと考えはじめると、こんなふうに焦る人も多いと思います。資格の講座の広告を見ると、取っておけば安心な気がしてきますよね。
- 何か資格がないと不安
- 転職に有利な資格を知りたい
- 講座の広告が気になる
- 勉強していると安心する

辞める前に、何か資格を取っておくべきですか?

私が持っている資格は、3つだけなんです。
私が持っている資格は、教員免許と簿記2級、それに運転免許だけです。正直に言うと、資格は特に必要ない気がしています。
この記事では、それでも取ってよかった2つの資格と、資格を取る前に考えてほしいことをお伝えします。
私が持っている資格は3つ

まずは、私が今持っている資格をお伝えします。
教員を辞めたあと、フリーランスとして働いたり、講師をしたりしてきました。その中で、資格がどれくらい役に立ったのかを、正直にふり返ってみます。
教員免許と簿記2級と運転免許
私が持っている資格は、教員免許、簿記2級、運転免許の3つです。
ほかの資格は持っていません。辞めるときにも、新しく資格を取ったわけではありませんでした。
特に資格は不要な気がする
ふり返ってみると、辞めたあとに働くうえで、資格は特に必要なかった気がしています。

資格がなくて困ったことは、思い当たらないんです。
それでも取ってよかった2つ
それでも、「取っておいてよかった」と思う資格が2つあります。簿記2級と教員免許です。
次の章から、それぞれ何に役立ったのかをお話しします。
取ってよかった簿記2級

一つめは、簿記2級です。育休中に勉強して取りました。
簿記2級を取ったからといって、仕事が増えたわけではありません。それでも、取ってよかったと心から思っています。合格までの話は簿記2級は意味ない?【育休中に合格】仕事より家計に効いた元教員の本音にくわしく書いています。
確定申告を自分でしたかった
簿記を取ろうと思った理由の一つは、確定申告を自分でしたかったからです。
辞めてフリーランスになってからは、毎年自分で確定申告をしています。簿記の仕組みが分かっていたので、確定申告で迷うことがほとんどありませんでした。進め方はフリーランスはじめての確定申告【元教員】青色申告を2日で終えた方法にまとめています。
株の数字も読みやすくなった
株をするときにも、簿記の知識が役立っています。会社のお金の流れが分かるようになると、数字を見るのがこわくなくなりました。
※私の場合の話で、投資をすすめるものではありません。
会計ソフトの入力が楽に
毎日の仕事でいちばん助かっているのは、会計ソフトの入力です。
仕訳の意味が分かっているので、入力に迷いません。使っている会計ソフトの話は個人事業主の会計ソフトの選び方【元教員が記帳をラクにした使い方】をご覧ください。
教員免許は信頼の証

二つめは、教員免許です。教員を辞めたら使わなくなると思うかもしれませんが、辞めたあとも役に立っています。
教員免許は、先生として働いてきたことを、だれにでも分かる形で示してくれる資格だと感じています。
講師として働ける
教員免許があれば、辞めたあとも講師として学校で働くことができます。私も、辞めた次の年度に3か月だけ講師として働きました。くわしくは教員を辞めた後の講師という働き方【元教員ママ】週2日で分かった本音に書いています。
ひと目で分かる資格
「教員免許を持っています」と言えば、どんな勉強をしてきた人なのかが、相手にすぐ伝わります。
説明しなくても分かってもらえるのは、教員免許ならではの強みです。
信頼につながりやすい
教員だったことが分かりやすいので、信頼につながりやすいと感じています。

教員免許って、辞めても生きるんですね。

子どもに関わる仕事では、特に安心してもらえる気がします。
民間資格に惹かれても

世の中には、たくさんの民間資格や講座があります。私も、気になったことがありました。
でも、実際に取ることはありませんでした。ここでは、民間資格に惹かれたときに考えたことをお伝えします。

惹かれたこともあった
ほかの民間資格や講座に、心が惹かれたこともありました。
「これを取れば、何か新しいことができるかもしれない」。広告を見ていると、そんな気持ちになることもあります。
お金には結びつかない
でも、その資格を取ったからといって、お金に結びつくとは思えなかったのです。
資格を持っていることと、それで仕事をもらえることは、別の話です。私は結局、取りませんでした。
勉強中は満たされるけれど
資格の勉強をしている間は、やることがあって、気持ちが満たされます。前に進んでいる感じがするからです。

でも、資格を取ったから稼げるわけではないんですよね。
資格より大事なこと

これから取りたい資格は、特にありません。かわりに大事にしたいと思っていることがあります。
資格という形よりも、仕事の中身を育てていくこと。辞めて働いてみて、そこにいちばん力を入れたいと感じるようになりました。
技術を高めること
一つは、技術を高めることです。たとえば、ライターなら書く力を、一つずつ磨いていく。資格より、仕事で使える力のほうが、収入に直接つながると感じています。
相手に役立てることを伝える
もう一つは、自分が相手のどんなところに役立てるのかを、言葉で伝えられるようになることです。
どんなに力があっても、それが相手に伝わらなければ仕事にはつながりません。
教員の経験を言葉にする
教員の経験は、それだけで大きな力です。ただ、教員の世界の言葉のままでは、外の人には伝わりにくいこともあります。経験を伝わる言葉にする方法は教員のスキルは転職で活かせる|元教員の自己PRの作り方にまとめています。
資格を取る前に考えたいこと

それでも、資格を取りたいと思うこともあるはずです。資格を取ること自体が悪いわけではありません。
大切なのは、取る前に一度立ち止まって考えることです。私が大事だと思う3つのポイントをお伝えします。

何のために取るのか
まず、何のために資格を取ろうとしているのかを、落ち着いて考えてみてください。
私が簿記を取ったのは、確定申告を自分でしたかったからでした。目的がはっきりしていたので、取ったあとも役に立っています。
1年以内に回収できるか
自己投資として資格を取るなら、少なくとも1年以内に、かけたお金を回収できるものがいいと思います。
回収の見込みが立たないなら、今はまだ取るタイミングではないのかもしれません。
時間とお金をかけられるか
資格の勉強には、時間もお金もかかります。受験料や講座の費用だけでなく、勉強に使う時間のことも考えておきましょう。

取る前に、ちゃんと考えたほうがいいんですね。
教員と資格のQ&A

最後に、教員と資格について、よく聞かれる疑問にお答えします。
ここで紹介するのは、私の体験と一般的な内容です。制度の決まりは変わることがあるので、くわしくは教育委員会や試験を行う団体の案内で確かめてくださいね。
教員免許は辞めても使える?
使えます。教員免許の更新制は2022年7月1日になくなり、更新講習や更新の手続きはいらなくなりました(山梨県の案内)。以前の制度で免許が切れてしまった人は、都道府県の教育委員会で手続きの案内を確かめてください。
転職に有利な資格はある?
仕事でどう使うかがはっきりしている資格なら、役に立つと思います。ただ、資格があるだけで転職が有利になるとは限りません。
簿記は何級を目指せばいい?
お金の話が分かりやすくなるので、簿記3級はだれにでもおすすめです。フリーランスとして自分で確定申告をするなら、2級まで学んでおくと、さらに迷いにくくなります。
FPは取ったほうがいい?
私は取っていません。家計の勉強のためなのか、仕事にするためなのか、何のために取るのかがはっきりしているなら考えてみてもいいと思います。
在職中に資格の勉強はできる?
時間をつくるのは大変ですが、できないことはありません。私は、簿記の勉強を育休中にしていました。
資格講座にお金をかけるべき?
1年以内に、かけたお金を回収できるかどうかで考えるのがおすすめです。独学でも学べる資格も多いので、まずは本から始めてみるのも一つの方法です。
まとめ|何のために取るか

私が持っている資格は、教員免許・簿記2級・運転免許の3つだけです。資格は特に必要なかったけれど、目的があって取った簿記と教員免許は、今も役に立っています。
- 持っている資格は3つだけ
- 簿記2級は確定申告に役立った
- 教員免許は講師と信頼に
- 資格を取っても稼げるとは限らない
- 取る前に何のためかを考える
資格を取ろうか迷ったら、まずは紙に「何のために取るのか」を書き出してみてください。それがはっきりすれば、取るべきかどうかも自然と見えてきます。

資格より、あなたの経験そのものが強みですよ。
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