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子どもたちの寝かしつけが終わったら、テキストを開く。3人目の育休中、それが私の毎日の勉強時間でした。
教員を続けるか迷っているとき、「何か資格を取っておけば安心かも」と考えたことはありませんか?
- 教員以外に何ができるのかという不安
- 資格があれば安心できるのではという期待
- 「簿記2級は意味ない」という声への迷い
- 子育て中に勉強できるのかという心配

簿記2級って、取っても意味ないって聞きますけど…。

仕事は増えなかったけど、取ってよかった資格なんです。
結論から言うと、簿記2級は意味のある資格です。ただ、私にとっての使いどころは仕事ではなく、お金の仕組みを理解することでした。
私は育休中のすき間時間を積み上げて、簿記3級と2級に合格しました。今は確定申告や家計管理、会計ソフトの入力など、お金まわりのあらゆる場面で役立っています。
この記事では、子育てしながらの勉強法と、仕事より家計に効いたリアルな理由を正直にお伝えしますね。
簿記2級は意味ないのかの答え

まずは、タイトルの疑問にお答えします。
「簿記2級は意味ない」という声は、ネットでよく見かけます。資格を取っても、それだけで仕事が決まるわけではないからです。実際、私も簿記2級を取ったことで、仕事が増えたわけではありません。
それでも、取ってよかったと心から思っています。この章では、仕事が増えなかった理由と、それでも意味があったと言える理由を、正直にお話しします。
仕事は増えなかったという事実
最初に、正直にお伝えしておきます。
私は、簿記2級を活かす仕事には応募していません。そのため、この資格が直接、仕事につながったことはないんです。
「資格を取れば、仕事が来る」。簿記2級は、そういう魔法の資格ではありませんでした。
意味があったのはお金の仕組みの理解
では、何に意味があったのか。それは、お金の仕組みを自分で理解できるようになったことです。
会社のお金も、家のお金も、動き方の基本は同じです。簿記を学んだことで、お金がどこから入って、どこに出ていくのかを、自分の頭で整理できるようになりました。

資格は、自分で会計を理解できるようになるための道具だったんです。
転職で評価されやすい仕事の例
もちろん、簿記2級が仕事に直接役立つ場面もあります。
一般的には、経理や会計事務所の事務など、お金の記録を扱う仕事で評価されやすい資格です。未経験から経理を目指すときに、書類選考の助けになることもあります。ただ、会社は資格そのものより、実際に使いこなせるかを見ているといわれています。
簿記を取ろうと思ったきっかけ

私が簿記の勉強を始めたのは、教員を辞める前のことです。
当時の私は、家計管理と投資を学ぶために、お金に関するYouTubeをよく見ていました。そこで出会った、ある言葉がきっかけです。
この章では、簿記に興味を持った理由と、「取ろう」と決めた気持ちを振り返ります。資格を探している先生にとって、「何のために取るのか」を考えるヒントになればうれしいです。
家計と投資の勉強で知った簿記
よく見ていたのは、リベラルアーツ大学(リベ大)の両学長のYouTubeです。
家計の見直しや投資の基本を学ぶうちに、「お金のことを、もっとちゃんと分かるようになりたい」と思うようになりました。そんなときに、簿記という選択肢を知ったんです。
お金の世界のひらがな・カタカナ
両学長は、YouTubeの中で「簿記は、お金の世界のひらがな・カタカナ」と話していました。
ひらがなやカタカナが読めないと、本が読めません。同じように、簿記が分からないと、お金の話を読み解けない。この言葉が、すとんと胸に落ちました。

簿記って、お金の読み書きみたいなものなんですね。
自分で事業をする日への備え
もうひとつの理由は、「いつか自分で事業をすることもあるかも」と思ったことです。
教員を続けるにしても、辞めるにしても、お金の基礎を知っておいて損はありません。今思えば、この小さな備えが、辞めたあとの私をずいぶん助けてくれました。
3人目の育休中の勉強法

簿記の勉強をしたのは、3人目の育休中でした。
「赤ちゃんがいて、上の子もいて、勉強なんてできるの?」と思いますよね。私も最初はそう思っていました。まとまった時間は、ほとんど取れません。
それでも合格できたのは、すき間時間を積み上げたことと、子育て中でも使いやすい教材を選んだからだと思います。この章では、実際の1日の過ごし方と、使った教材を具体的にお伝えします。
1日3時間をすき間で積み上げる
勉強時間は、1日に合計3時間くらいでした。

1回は短くても、すき間のちりつもで、1日3時間になります。まとまった時間がなくても、あきらめなくて大丈夫です。
子どもが起きている間は動画を流す
子どもが起きている時間は、机に向かうことはできません。
そのかわり、解説動画を流していました。しっかり見るというより、耳で聞いておく感じです。家事や育児をしながらでも、少しずつ言葉が頭に残っていきました。
体系立ったクレアールの教材
教材は、資格の学校「クレアール」のものを使いました。両学長がYouTubeで勧めていたのが、選んだきっかけです。
- 紙のテキストと問題集
- 持ち運べるくらいのテキストの厚さ
- ダウンロードしてオフラインでも見られる動画
- 育休中でも出せる値段
よくある分厚いテキストだと、開くだけで気が重くなります。クレアールのテキストは、公園や待ち時間にも持って行けるくらいの厚さで、順番に進めれば理解できる作りでした。
ふくしままさゆきさんの無料動画
もうひとつ役立ったのが、ふくしままさゆきさんのYouTubeです。
簿記の解説を無料で見られるので、テキストで分かりにくかったところを動画で確認していました。教材と無料動画を組み合わせることで、つまずきにくくなったと感じています。
3級は1回で2級は2回目で合格

試験の結果についても、正直にお伝えします。
私は、簿記3級は1回目で合格しました。一方で、簿記2級は1回目は不合格で、2回目で合格しています。2級は、3級よりぐっと範囲が広く、難しくなる試験です。
この章では、3級と2級それぞれの手ごたえ、試験の受け方の違い、合格したときの周りの反応についてお話しします。これから受ける方は、受け方を選ぶときの参考にしてくださいね。
簿記3級は1回で合格
3級は、簿記の基本を学ぶ試験です。
お金の記録の付け方という、いちばんの土台を身につけられます。はじめて簿記を学ぶなら、3級から始めると、2級の内容も理解しやすくなります。
簿記2級は2回目で合格
2級は、1回目では合格できませんでした。
範囲が広く、3級の知識だけでは太刀打ちできない問題も出てきます。もう一度テキストと問題集をやり直して、2回目で合格することができました。

2級は、1回でうまくいかなくても大丈夫な試験だと思います。
会場の試験とネット試験の違い
私が受けたのは、決まった日に会場で受ける試験でした。
今は、パソコンで受けるネット試験もあります。実は、私のパートナーはネット試験で受けていました。日程を選びやすいので、子育て中の方には受けやすい方法だと思います。
周りの反応はへえくらい
合格したとき、周りからは「子育てしながら勉強していてすごいね」と言ってもらえました。
ただ、正直なところ、簿記を取ることの価値を感じている人は少なかったです。「へえ」くらいの反応がほとんどでした。
でも、それでいいと思っています。この資格は、誰かにほめてもらうためではなく、自分のために取ったものだからです。
取ってよかったと感じる場面

ここが、この記事でいちばんお伝えしたいところです。
簿記2級は、仕事を増やしてはくれませんでした。でも、教員を辞めてフリーランスになった今、お金に関わるさまざまな場面で、毎日のように役立っています。
「仕事より家計に効いた」というのは、まさにこの章の話です。私が取ってよかったと感じている場面を、具体的に4つご紹介します。資格が気になっている先生は、自分の生活に置きかえて読んでみてください。

会計ソフトの入力が楽になった
いちばん実感しているのは、会計ソフトの入力です。
フリーランスになると、自分でお金の記録をつける必要があります。簿記の仕組みを理解しているので、入力で迷うことがほとんどありません。仕組みが分かっていることは、本当に強いと感じています。
私が使っている会計ソフトは、マネーフォワードです。選び方や毎月の使い方は、個人事業主の会計ソフトの選び方【元教員が記帳をラクにした使い方】にまとめています。
確定申告でも迷わない
確定申告でも、簿記の知識が役立っています。
書類に出てくる言葉の意味が分かるので、何を書けばいいのかで迷いにくいです。はじめての確定申告でも、落ち着いて取り組めました。進め方は、フリーランスはじめての確定申告【元教員】青色申告を2日で終えた方法に書いています。
家計を数字で見られるようになった
家計を見直すときにも、簿記の考え方が生きています。
毎月のお金の流れを、感覚ではなく数字で整理できるようになりました。辞める前に家計を見直せたのも、この力があったからだと思います。
家計の見直し方は、教員を辞めた後の生活費はいくら必要?我が家がやった計算の手順でくわしく書いています。
仕事先の人との会話がスムーズ
意外だったのは、仕事先の人と話すときに便利なことです。
請求や支払いの話が出たときに、相手の言っていることがすぐに分かります。小さなことですが、仕事を進めるうえで安心材料になっています。

教員のときには想像していなかった場面で、助けられているんですよ。
簿記をおすすめする人しない人

最後に、簿記をおすすめしたい人と、そうでない人を整理しておきます。
ここまで読んで、「私も取ってみようかな」と思った方もいれば、「自分には合わないかも」と感じた方もいると思います。どちらも正解です。
資格は、取ること自体が目的ではありません。自分の生活や働き方にどう役立つかで決めるのがいちばんです。私の考えをお伝えするので、判断の材料にしてくださいね。
簿記3級は全員におすすめ
簿記3級は、すべての人におすすめしたい資格です。
3級を学ぶだけで、お金の話がぐっと分かりやすくなります。家計管理にも、将来の働き方にも役立つので、迷っているなら、まずは3級から始めてみてください。
独学より講座が合う人
簿記は、独学でも合格を目指せます。
ただ、理解しやすいのは、順番に学べるように作られた講座だと感じました。子育て中で時間が限られている方や、一人だとつまずいたときに不安な方には、講座が合っていると思います。
勉強したくない人には不要
反対に、勉強したくないと感じている人には、無理に取る必要はありません。
資格は、取るまでに時間も気力も使います。「なんとなく不安だから」だけで始めると、続けるのがつらくなってしまいます。

無理に取らなくてもいいと聞いて、少し気が楽になりました。
「お金の仕組みを分かるようになりたい」と思えたときが、始めどきです。
簿記2級のよくある質問

最後に、簿記2級について、よく聞かれる質問にお答えします。
受験のしかたや勉強時間、仕事への活かし方など、資格を取る前に気になるところを6つ選びました。試験の制度や合格率は変わることがあるので、受験の前には主催している日本商工会議所の最新の情報も確認してくださいね。教員を続けながら受けられるかどうかも、あわせてお答えします。気になる質問から読んでみてください。
教員でも簿記2級は取れる?
はい、取れます。簿記の試験には、年齢や職業などの受験資格がありません。資格を取ること自体は副業にはあたらないので、教員を続けながらでも受験できます。
3級を飛ばして2級から受けられる?
はい、2級から受けることもできます。ただ、2級は3級の内容を理解している前提で出題されます。はじめて簿記を学ぶ方は、3級から順番に進めるほうが、結果的に近道になることが多いです。
合格までの勉強時間はどれくらい?
簿記2級は、一般的に250〜350時間ほどが目安といわれています。私のように1日3時間なら、数か月かけて積み上げるイメージです。短い時間でも、毎日続けることが大切です。
ネット試験と会場の試験はどちらがいい?
試験の難しさは同じとされていますが、2025年度の合格率は、ネット試験のほうがやや高めでした(2級:ネット試験は約3割、会場の試験は約2割)。ネット試験は日程を選びやすく、結果もすぐ分かるので、子育て中の方には受けやすいと思います。
簿記2級で経理に転職できる?
未経験から経理を目指すときに、評価されやすい資格です。ただ、資格だけで採用が決まるわけではなく、実際の経験も重視されます。経理への転職を考えているなら、資格は「スタートラインに立つための準備」と考えるとよいと思います。
独学と講座はどちらがいい?
独学でも合格は目指せます。ただ、時間が限られている方や、順番に理解したい方には講座がおすすめです。私は、講座の教材と無料の解説動画を組み合わせて勉強しました。
出典:MS-Japan「日商簿記2級の合格率と推移」/ジャスネットキャリア「日商簿記2級の勉強時間はどれくらい?」
まとめ|簿記はお金のひらがな

簿記2級は、私の仕事を増やしてはくれませんでした。でも、お金の仕組みを自分で理解できる力をくれました。
- 簿記2級で仕事は増えなかったという事実
- 意味があったのはお金の仕組みの理解
- 育休中でも1日3時間のすき間で合格
- 会計ソフト・確定申告・家計管理で毎日活躍
- 迷っているなら、まずは簿記3級から
両学長の言葉どおり、簿記はお金の世界のひらがな・カタカナです。教員を続けるにしても、辞めるにしても、お金の読み書きができることは、きっとあなたの支えになります。
「お金のことを分かるようになりたい」と思ったら、まずは簿記3級の教材を手に取るところから始めてみてください。

すき間時間でも、ちゃんと積み上がりますよ。
辞めたあとの働き方が気になる方は、フリーランスと再就職、どっちがいい?両方やっている私の結論もあわせて読んでみてください。


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