「早く!お母さんも仕事に行かないといけないんだから」
教員だったころ、これが私の朝の口ぐせでした。毎朝4時に起きて、夜中も何度も目が覚める。いつも時間に追われて、子どもたちを急かしてばかりいたんです。
- 子育てと仕事の両立が限界という思い
- 辞めたら後悔するかもという不安
- 本当に毎日が変わるのかという疑問
- 家族に負担をかけないかという心配

毎朝、子どもを急かしてばかりで…。

私もそうでした。でも、辞めてから朝が変わったんですよ。
結論から言うと、私は教員を辞めて、よかったと思っています。辞めた次の日から、朝までぐっすり眠れるようになりました。
- 朝までぐっすり眠れる
- 朝の「早く!」が消えた
- 子どもたちもよく眠れる
- 参観日に気負わず行ける
- 朝ごはんをゆっくり食べられる
- 新しいことに挑戦できる
この記事では、子育て中に教員を辞めた私の毎日がどう変わったのかを、正直にお伝えします。手放したものについても書くので、迷っている先生の参考になればうれしいです。
朝までぐっすり眠れる

辞めてよかったことの1つ目は、朝までぐっすり眠れるようになったことです。
当たり前のことのようですが、教員だったころの私には、それができませんでした。睡眠が変わると、気持ちにも体にも余裕が生まれます。今思えば、ほかのよかったことは、すべてここから始まっていたのかもしれません。
ここでは、教員時代の眠りと、辞めてからの変化をお話しします。私だけでなく、子どもたちの眠りも変わりました。

毎朝4時起きと夜中の目覚め
教員だったころの私は、毎朝4時に起きていました。
それどころか、夜中の2時ごろから何度も目が覚めていたんです。「授業の準備が終わっていない」という不安が頭から離れず、布団に入っても心と体が休まりませんでした。
辞めた次の日から眠れた
変化を感じたのは、辞めた次の日からでした。
夜中に目が覚めることなく、朝まで眠れたんです。「次の日の準備」を考えなくていいだけで、こんなに眠れるのかと驚きました。
今は5時半までぐっすり
今は、朝5時半までぐっすり眠ってから起きています。
4時起きのころと比べると、1時間半も長く眠れるようになりました。目覚めたときの体の軽さが、まったく違います。
子どもたちも朝までぐっすり
眠れるようになったのは、私だけではありませんでした。
教員時代は、私の出勤時間に合わせて、子どもたちを早く起こしていました。今は、子どもたちも朝までゆっくり眠れています。あのころは、子どもたちの睡眠時間も足りていなかったんだなと、今になって気づきました。

子どもの睡眠まで変わるんですね。
朝の「早く!」が消えた

辞めてよかったことの2つ目は、朝に子どもを急かさなくなったことです。
教員時代の朝は、とにかく時間との勝負でした。自分の出勤時間に間に合わせるために、子どもたちを急かす毎日。今は、朝の空気がまったく違います。
ここでは、朝の様子の変化と、ごはんの時間について書きます。辞めてよかったことの5つ目「朝ごはんをゆっくり食べられる」も、この章でお伝えしますね。
口ぐせはお母さんも仕事なんだから
教員だったころの私の口ぐせは、「早く!お母さんも仕事に行かないといけないんだから」でした。
子どもたちのペースではなく、私のスケジュールに合わせさせていたんです。言いながら、心のどこかで「本当はこんなこと言いたくないのに」と感じていました。
子どもに怒ることが減った
辞めてから、子どもに怒ることがぐっと減りました。
教員時代は、睡眠不足でいつもいっぱいいっぱいだったんです。余裕がないと、人はやさしくできないのだと、身をもって知りました。今は、朝バタバタしなくなったぶん、おだやかに過ごせています。
朝ごはんをゆっくり食べられる
今いちばんうれしいのは、子どもたちに朝ごはんをゆっくり食べさせてあげられることです。
急かさずに、子どもたちが自分のペースで食べるのを見守れる。教員時代には、なかなかできなかったことです。
夕ごはんも家で作れる
夕方の時間も変わりました。
教員時代は、お迎えが遅くなって、子どもたちはいつもおなかをすかせていました。仕方なく、コンビニやファストフードに寄ってしのぐ日も多かったんです。今は家でごはんを作れるので、子どもたちの体調も前より良くなったように感じています。

ごはんの時間がゆっくりになるだけで、家の空気が変わりますよ。
子どもの行事に行ける

辞めてよかったことの4つ目は、子どもの行事に気負わず行けるようになったことです。
参観日や運動会など、子どもの学校の行事は、親にとって大切な時間です。でも教員だったころは、自分の学校の授業があるので、行事に行くだけでも大仕事でした。
ここでは、教員時代の行事の大変さと、辞めてから行った参観日のことをお話しします。同じように悩んでいる先生も、きっと多いと思います。
行事のたびに補習を組んだ日々
教員時代、子どもの行事に行くのは一大事でした。
自分の授業を抜けるために、何時間分もの補習を組まなければいけなかったからです。行事の日が近づくたびに、予定表とにらめっこしていました。
休みの調整がいらない参観日
辞めてから最初に行った子どもの行事は、参観日でした。
いちばんありがたかったのは、休みをとるための調整が、何ひとついらなかったことです。予定を入れて、その日に行くだけ。それがこんなに気楽なことだとは思いませんでした。
気負わず行ける当たり前
子どもの行事に、気負わずに行ける。
ほかの親にとっては当たり前のことかもしれません。でも私にとっては、本当に大きな変化でした。子どもたちの姿を、落ち着いた気持ちで見られるようになりました。

行事のたびに補習を組むの、本当に大変なんです…。
新しい挑戦ができる

辞めてよかったことの6つ目は、新しいことに挑戦できるようになったことです。
教員の仕事は、やりがいがある一方で、自分のための時間をつくるのがとても難しい仕事でした。辞めてからは、学んだり、新しい仕事を始めたりする時間が持てるようになりました。
ここでは、私が辞めてから始めたことと、家族との時間の変化をお伝えします。自分の人生を、自分の手に取り戻せたような感覚があります。
自己投資の時間がなかった教員時代
教員をしていたころは、自分のために学ぶ時間なんて、とても作れませんでした。
平日は授業と準備でいっぱいで、休みの日も持ち帰りの仕事に追われていました。新しいことに興味があっても、手を伸ばす余裕がなかったんです。
ライターと講師の仕事
辞めてから、私はライターと講師の仕事を始めました。
どちらも、教員時代には想像もしていなかった働き方です。教員で身につけた「伝える力」は、今の仕事でも生きています。フリーランスになるまでの流れは、教員からフリーランスになるまでの全ステップ|元小学校教師の体験談にくわしく書いています。
家族とゆっくり話せる時間
もうひとつ大きいのは、家族とゆっくり話せるようになったことです。
教員時代は、家に帰ってからも頭の中は仕事のことでいっぱいでした。今は、子どもたちや夫の話に、ちゃんと耳を傾けられています。
手放したものもある

ここまで、辞めてよかったことを書いてきました。でも、いいことばかりではありません。
教員を辞めたことで、手放したものも確かにあります。迷っている先生にとっては、むしろこちらのほうが大事な情報かもしれません。
ここでは、私が手放したものと、その代わりに手に入れたものを、正直にお伝えします。
安定とやりがい
私が手放したのは、安定とやりがいでした。
教員は、毎月決まったお給料があり、身分も安定した仕事です。子どもたちの成長を間近で見られるやりがいもありました。辞めたことで、この2つは確かに手放しました。
その代わりに手に入れた挑戦
その代わりに、私は「挑戦」を手に入れました。
自分で仕事を選び、自分で学び、新しい働き方を試していく。安定とは反対の毎日ですが、今はそれが楽しいと感じています。収入や肩書きなど、失ったもののくわしい話は、教員を辞めて変わったこと|暮らし・体・心と、失ったものと教員を辞めて後悔したことに書きました。
支えてくれたパートナー
こうして挑戦できているのは、パートナーである夫のおかげです。
家計を一緒に支え、私の選んだ道を応援してくれています。辞めてよかったと思えるのは、私ひとりの力ではないと感じています。

よかったことも、手放したものも、両方知ってから決めてほしいです。
よかったと思えた理由

「私も、辞めてよかったと思えるのかな」と不安に感じている先生もいると思います。
私が今「辞めてよかった」と言えるのは、勢いで辞めたからではありません。辞める前に、家族やお金、次の仕事のことを、ひとつずつ考えていたからだと思います。
ここでは、私がよかったと思えた理由を3つお伝えします。それぞれ、くわしく書いた記事もあるので、あわせて読んでみてください。

家族と何度も話し合った
1つ目は、家族と何度も話し合ったことです。
辞めることへの不安は、自分でも考え、夫婦でも何度も話し合いました。家族が納得してから辞めたことが、今の安心につながっています。家族に反対されたときのことは、教員を辞めるのを家族に反対されたら|私が”説得”をやめて半年かけたことに書いています。
お金の見通しを立てた
2つ目は、お金の見通しを立てていたことです。
辞めたあとの生活費を計算し、退職金がいくらになるかも調べていました。見通しがあったから、辞めたあとも落ち着いていられたんです。くわしくは、教員を辞めた後の生活費はいくら必要?我が家がやった計算の手順と教員の退職金はいくら?【勤務7年+育休で約180万円】元教員の実例にまとめています。
辞めたあとの仕事を考えていた
3つ目は、辞めたあとの仕事を考えていたことです。
校長に退職を伝えたときも、「次はどうするつもり?」と聞かれました。次の一歩をある程度決めていたから、迷わずに進めました。伝える時期や順番は、教員の退職はいつ言う?【6月に伝えた元教員】ベストな時期と伝える順番を参考にしてください。
辞めた人のよくある質問

最後に、教員を辞めることについて、よく聞かれる疑問にお答えします。
辞めたあとの暮らしは、家庭の状況や、次の仕事によって大きく変わります。ここで紹介するのは、私の体験と一般的な内容です。自分に当てはめながら読んでみてくださいね。後悔することはあるのか、子育て中でも大丈夫なのかなど、迷いやすいことを6つ選びました。
教員を辞めて後悔する人はいる?
います。私も、手放したものを考えると、さみしく感じることがゼロではありません。後悔したことについては、教員を辞めて後悔したことに正直に書いています。
よかったと感じるのはいつから?
人によって違いますが、私は辞めた次の日から、眠れるようになったことで感じました。体の変化は、思っているより早くあらわれることがあります。
子育て中に辞めても大丈夫?
家庭によって答えは違います。私の場合は、夫と何度も話し合い、お金の見通しを立ててから辞めました。家族と相談し、お金のことを確認してから決めるのがおすすめです。
辞めたあとの収入はどうなる?
私の場合、収入は教員時代より減りました。家計全体で暮らしが回るように考えていたので、生活は続けられています。わが家の実際は、教員を辞めたら収入はどうなる?我が家のリアルな家計に書いています。
辞める前に何をしておけばいい?
家族との話し合い、お金の見通し、辞めたあとの働き方を考えておくと安心です。くわしいチェックリストは、教員を辞める前にやるべきこと【体験談チェックリスト】にまとめています。
一度辞めても教員に戻れる?
戻る道はあります。2022年7月に教員免許の更新制がなくなり、免許に有効期限はなくなりました。もう一度採用試験を受けたり、講師として働いたりする方法があります。くわしい条件は、各自治体の教育委員会で確認してください。
参考:文部科学省「教員免許更新制」
※制度の内容は変わることがあります。最新の情報は、文部科学省や各自治体の教育委員会で確認してください。
まとめ|辞めた先にも幸せはある

教員は、やりたくてなった仕事でした。辞めるのは簡単な決断ではありませんでしたが、辞めて手に入れたものは、想像以上に大きかったです。
- 朝までぐっすり眠れる
- 朝の「早く!」が消えた
- 子どもたちもよく眠れる
- 参観日に気負わず行ける
- 朝ごはんをゆっくり食べられる
- 新しいことに挑戦できる
もちろん、すべての人に「辞めたほうがいい」と言いたいわけではありません。手放したものもあるからこそ、よかったことと両方を知って、あなた自身で決めてほしいと思っています。
ただ、辞めた先にも、ちゃんと幸せはある。それだけは、私の実感としてお伝えしたいです。

まずは、辞める前にできることから確かめてみませんか。
辞めるかどうか迷っているなら、教員を辞める前にやるべきこと【体験談チェックリスト】もあわせて読んでみてください。


コメント