本記事にはプロモーションを含みます。

教員の持ち帰り仕事がつらい【元教員ママ】完璧をやめて減らしたこと

教員の持ち帰り仕事がつらい|完璧をやめて減らしたこと。日暮れの窓辺の机に、クリップでまとめて脇に置いたプリントの束と、子どものクレヨンの絵、色えんぴつ、マグカップ 退職を決めるまで

「おかあさん、おかあさん」

明日の授業の準備が終わらず、家で準備をしていたときのことです。「これだけは考えさせて、それまでは待って」と言っても、子どもたちは何度も私を呼びました。「静かにしてくれてたほうが早く終わるんだよ!」。そんな言葉を、何度も口にしていました。

こんな毎日ではありませんか?
  • 終わらない授業準備
  • 家でも子どもを待たせる罪悪感
  • 休みの日も頭は仕事のこと
  • 同僚のように早く終わらない焦り
悩める先生
悩める先生

持ち帰っても、ちっとも終わらないんです…。

あき
あき

私も同じでした。

今ふり返ると、つらかったのは仕事の量より、「これにしようかな、でもこれもいいな」と悩む時間でした。

この記事では、学級通信や手作りの宿題など、私が持ち帰りを減らすためにやめたことと、夏休みに前倒しでやってよかった準備をお伝えします。全部を完璧にやるのは、絶対に無理です。

持ち帰りがつらかった毎日

持ち帰りがつらかった毎日|持ち帰りの中心は授業準備、「静かにしてくれたら早いのに」

先生をしていたころ、私は毎日のように仕事を家に持ち帰っていました。

学校では、子どもたちが帰ったあとも会議や電話、ほかの仕事が続きます。自分の授業の準備にまで手が回らず、残りは家でやるしかありませんでした。

ここでは、持ち帰りがつらかったころの私の毎日をお話しします。

持ち帰りの中心は授業準備

家に持ち帰っていたのは、ほとんどが授業の準備でした。

明日の授業の流れを考えたり、使う資料を作ったり。毎朝4時に起きて準備をしていたこともあります。そのころの話は退職した本当の理由に書いています。

これだけ考えさせて待って

いちばんつらかったのは、子どもたちとの時間でした。

明日の準備が間に合っていないとき、私は子どもたちに「これだけは考えさせて、それまでは待って」とお願いしていました。でも、すぐに「おかあさん、おかあさん」と何度も呼ばれます。

悩める先生
悩める先生

家でも、子どもに「待って」ばかり言ってしまいます…。

静かにしてくれたら早いのに

「だから、これだけだから待ってって言ってるじゃん。静かにしてくれてたほうが早く終わるんだよ!」

そんな言葉を、私は何度も子どもたちに言っていました。本当は一緒に過ごしたい時間なのに、イライラをぶつけてしまう。それが、持ち帰り仕事のいちばんのつらさでした。育休明けのころの話は教員の育休明け復帰が不安【元教員ママ】1か月前から始めた準備にもまとめています。

つらさの正体は悩む時間

つらさの正体は悩む時間|これもいいなと迷い続けた、前の資料と判断の早さ

どうして、私の準備はいつまでも終わらなかったのでしょうか。

今ふり返ると、仕事の量そのものより、「どれにしようか」と悩んでいる時間が長かったのだと思います。持ち帰りが少ない同僚と自分を比べて、そのちがいが見えてきました。

これもいいなと迷い続けた

授業の準備をしていると、いろいろなやり方が思い浮かびます。

「これをしようかな…でも、これもいいな…」。そうやって迷っているうちに、時間がどんどん過ぎていきました。決めきれないまま夜が更けることも、めずらしくありませんでした。

経験のある先生との差

一方で、持ち帰りが少ない先生もいました。何がちがうのかを考えると、まず経験の差がありました。

何年も同じ学年や教科を受け持っている先生は、どんな授業がうまくいくかを知っています。だから、迷う時間が短いのです。

前の資料と判断の早さ

もう一つのちがいは、以前に使った資料があることと、判断が早いことでした。

あき
あき

一から作らずに、前の資料をもとに少し直すだけでいいんですよね。

私は、毎回一から考えようとしていました。自分でハードルを上げていた話は、教員に向いてないのかも…【元教員】離れて気づいた苦しさの正体にも書いています。

私がやめた2つのこと

私がやめた2つのこと|学級通信を毎日から週1に、手作りの宿題をやめた

持ち帰りを少しでも減らすために、私がやめたことが2つあります。

どちらも、子どもたちのためと思って続けていたことです。だからこそ、やめるのには勇気がいりました。でも、やめてみて困ったことはありませんでした。

持ち帰りを減らした前とあとの図。学級通信は毎日出していたこともある→週1回に、宿題は手作り→同学年のプリントを活用、道徳の挿絵は毎週その都度準備→夏休みにまとめて準備

学級通信を毎日から週1に

一つめは、学級通信です。以前は、毎日のように学級通信を出していたこともありました。

それを、週に1回にしたのです。回数を減らしても、伝えたいことはきちんと伝えられました。毎日の作成にかかっていた時間が、ぐっと減りました。

手作りの宿題をやめた

二つめは、手作りの宿題です。

手作りの宿題には、良いところもたくさんありました。クラスの進み具合に合わせて作れるし、1つの教科だけでなく、いくつかの教科を入れることもできます。ちょっとしたアンケートのようなものを入れられるのも楽しみでした。

でも、とにかく時間がかかります。持ち帰りを減らすために、思い切ってやめることにしました。

同学年のプリントを使う

手作りの宿題のかわりに、同じ学年の先生からいただいたプリントを使わせてもらいました。

悩める先生
悩める先生

ほかの先生のプリントを使ってもいいんでしょうか?

あき
あき

学年で同じものを使えると、子どもたちにとっても公平で安心ですよ。

前倒しでよかった準備

前倒しでよかった準備|夏休みに道徳の挿絵を準備、2学期は少し余裕が持てた

やめたことだけでなく、やり方を変えてよかったこともあります。それが、長期休みの前倒しの準備です。

学期中は、目の前の授業で手いっぱいになります。だからこそ、時間のある長期休みに、先の準備をまとめてやっておくことにしました。

7月まではなんとか駆け抜けた

1学期は、とにかく毎日を回すだけで精いっぱいでした。7月までは、なんとか駆け抜けたという感じです。

先のことまで準備する余裕は、正直ありませんでした。

夏休みに道徳の挿絵を準備

そこで、夏休みに、2学期以降の道徳の挿絵をまとめて準備しました。挿絵を全部コピーして、ラミネートして、黒板に貼れるように磁石をつけるところまでやっておいたのです。

一つひとつは小さな作業ですが、毎週やると意外と時間がかかります。まとめてやったことで、学期中の準備がぐっと軽くなりました。

少し余裕が持てた2学期

夏休みに準備ができたから、2学期は少し余裕が持てました。

あき
あき

まとめてできることは、時間のあるときに先にやっておくのがおすすめです。

毎週少しずつやるより、まとめてやるほうが早く終わることもあります。

持ち帰りを減らすコツ

持ち帰りを減らすコツ|迷う時間に区切りをつける、前の資料を学年で共有する

私の体験をもとに、持ち帰りを減らすためのコツをまとめます。

どれも、今日からすぐに始められることばかりです。全部やろうとしなくて大丈夫なので、できそうなものを一つ選んでみてください。

持ち帰りを減らす3つのコツの図。迷う時間に区切り(15分で決める・迷ったら最初の案)、前の資料を使う(去年の資料をもとに・学年で共有)、持ち帰る仕事を決める(家では1つだけ・個人情報は学校のルールで)。全部を完璧にやろうとしない

迷う時間に区切りをつける

一つめは、迷う時間に区切りをつけることです。

たとえば「この準備は15分で決める」と時間を決めてから取りかかります。迷ったら、最初に思いついたほうを選ぶ。それだけでも、準備の時間はぐっと短くなります。

前の資料を学年で共有する

二つめは、前の資料や学年の資料を使うことです。

自分が前の年に使った資料や、同じ学年の先生の資料をもとにすれば、一から作る必要はありません。分けてもらったら、自分も作ったものを学年で共有すると、お互いに助かります。

持ち帰る仕事を決めておく

三つめは、家に持ち帰る仕事を、あらかじめ決めておくことです。

「家では明日の授業の流れを考えるだけ」のように決めておくと、家での作業がだらだら続きにくくなります。

※テストや成績など、子どもの個人情報が入ったものの持ち帰りには、学校ごとにルールがあります。必ず勤め先のルールに従ってください。

完璧をやめていい理由

完璧をやめていい理由|全部を完璧には絶対無理、家族との時間を守る

持ち帰りがつらい先生に、私がいちばん伝えたいことがあります。

それは、全部を完璧にやろうとしなくていい、ということです。子どもたちのためにと思うほど、あれもこれもと手をかけたくなります。でも、それを全部続けるのは無理があります。

全部を完璧には絶対無理

私から言わせれば、全部を完璧にやろうとするのは絶対に無理です。

授業も、学級通信も、宿題も、全部を最高の形でやろうとすると、時間はいくらあっても足りません。どれか一つを手放しても、子どもたちとの関係はちゃんと続いていきます。

家族との時間を守る

持ち帰りを減らすのは、自分のためだけではありません。

「静かにしてくれてたほうが早く終わるんだよ!」と言わずにすむ時間を、少しずつ増やしていく。家族との時間を守ることも、先生として長く働くために大切なことだと思います。

悩める先生
悩める先生

完璧じゃなくていいと思うと、少し楽になります。

それでもつらいときは

工夫をしても、どうしても苦しいときもあります。心や体に限界を感じたら、まずは休むことを考えてください。病気休暇や休職のことは教員の病気休暇・休職とは?取り方と条件をわかりやすく解説に、辞める前に確かめたいことは教員を辞めたいと迷った2か月【元教員】辞める前に確かめた8つにまとめています。

持ち帰り仕事のQ&A

持ち帰り仕事のQ&A|どれくらいが普通?成績は?よくある質問6つ

最後に、持ち帰り仕事について、よく聞かれる疑問にお答えします。

ここで紹介するのは、私の体験と一般的な考え方です。学校ごとの決まりもあるので、迷ったときは学年の先生や管理職に相談してみてくださいね。

持ち帰りはどれくらいが普通?

決まった「普通」はありません。ただ、毎日持ち帰らないと回らないなら、仕事の量か進め方を見直すサインです。まずは1週間、何をどれくらい持ち帰っているか書き出してみると、減らせるものが見えてきます。

テストや成績は持ち帰っていい?

学校ごとにルールがあります。子どもの個人情報が入ったものは、勤め先のルールに必ず従ってください。持ち帰りが禁止されているものは、学校の中で終わらせる工夫が必要です。

学級通信は出さなくてもいい?

学校や学年で決まりがある場合は、それに合わせましょう。私は毎日から週1回に減らしましたが、伝えたいことはきちんと伝えられました。回数より、続けられる形にすることが大切です。

宿題は手作りしないとだめ?

手作りにこだわる必要はありません。私は手作りをやめて、同じ学年の先生のプリントを使わせてもらいました。市販の教材や学年で共有しているものを使えば、準備の時間を減らせます。

子どもが小さいときはどうする?

持ち帰る仕事の量を、できるだけしぼることをおすすめします。家でやることを1つに決めておき、子どもが寝たあとや朝の短い時間で終わらせる形にすると、子どもとの時間を守りやすくなります。

持ち帰りがつらいなら辞めるべき?

すぐに辞めなくても、やり方を変えるだけで楽になることもあります。まずはやめられることを一つ探してみてください。それでもつらいときは、教員を辞めたいと迷った2か月【元教員】辞める前に確かめた8つで辞める前に確かめたいことを見てみてください。

まとめ|完璧より続けられる形

まとめ|完璧より続けられる形、今週ひとつだけやめてみる

持ち帰り仕事がつらかったのは、量だけでなく、悩む時間が長かったからでした。全部を完璧にやるのをやめて、続けられる形に変えていく。それが、持ち帰りを減らすいちばんの近道です。

この記事のふりかえり
  • つらさの正体は悩む時間
  • 学級通信は毎日から週1に
  • 手作りの宿題をやめた
  • 夏休みに前倒しで準備
  • 全部を完璧には絶対無理

まずは今週、やめられることを一つだけ決めてみてください。一つ手放すだけで、家で過ごす時間は少しずつ変わっていきます。

あき
あき

完璧じゃなくても、子どもたちにはちゃんと伝わっていますよ。

「向いてないのかも」と悩んでいる人は教員に向いてないのかも…【元教員】離れて気づいた苦しさの正体を、育休明けの働き方に悩んでいる人は教員の育休明け復帰が不安【元教員ママ】1か月前から始めた準備もあわせて読んでみてください。

コメント

タイトルとURLをコピーしました