「え、こんなにやることがあるの?」
教員を辞めると決めたあと、私は退職の手続きの多さに戸惑いました。校長への報告、異動調査、退職金の書類、保険の手続き。何を、いつまでにやればいいのか、最初はまったく分からなかったんです。
- 何をいつまでにやればいいのかという疑問
- 書類の手続きが大変そうという不安
- 子どもや同僚にいつ伝えるかという迷い
- 辞めたあとのお金がどうなるかという心配

退職の手続きって、自分で全部調べないといけないんですか?

大丈夫ですよ。事務の先生が、ほとんど準備してくれます。
結論から言うと、退職の手続きは多いですが、事務の先生が書類をほとんど準備してくれて、私はほぼ署名するだけでした。大事なのは、いつ何があるのか、全体の流れを先に知っておくことです。
この記事では、2025年3月に退職した私が、夏の面談から退職後にお金が入るまでにやったことを、時期の順番にお伝えします。
退職手続きの全体の流れ

まずは、教員の退職手続きの全体の流れから見ていきましょう。
年度末に退職する場合、手続きは夏ごろから少しずつ始まります。一度にたくさんのことをするわけではなく、季節ごとに、その時期にやることがやってくるイメージです。全体を先に知っておくと、ひとつずつ落ち着いて進められます。
ここでは、私が実際にたどった流れを紹介します。地域によって呼び方や時期が違うこともあるので、目安として読んでくださいね。
夏から3月までの流れ
私の場合、手続きの流れはこのようになりました。

いちばん大事なのは、夏の面談で意思を伝えることです。そこから先は、学校の流れに合わせて手続きが進んでいきます。
書類はほぼ署名するだけ
手続きの数は多いですが、身構えすぎなくて大丈夫です。
事務の先生は退職の手続きに手慣れていて、必要な書類をサクサクと準備してくれました。私は、ほぼ署名するだけだったんです。分からないことがあれば、事務の先生や校長に聞けば教えてもらえます。
迷っているなら先に確認を
この記事は、辞めると決めた人に向けた手続きの話です。
まだ辞めるかどうか迷っている人は、先に教員を辞めたい人へ|辞める前に確認したい8つのことを読んでみてください。辞める前に確かめておきたいことをまとめています。

署名するだけと聞いて、少し安心しました。
夏|校長に退職を伝える

退職の手続きは、校長に意思を伝えるところから始まります。
私の場合は、夏の校長面談で「転職を考えています」と伝えました。ここで伝えておくと、そのあとの異動調査や書類の手続きが、学校の流れに合わせて自然に進んでいきます。
ここでは、伝えた時期と、意思を固める目安についてお話しします。
夏の面談で伝えた
私が退職の意思を伝えたのは、6月の校長面談でした。
次の年度の話が出たタイミングで、正直に「退職を考えています」と伝えました。そのときのくわしい様子は、別の記事に書いています。
11月までに意思を固める
校長からは、「遅くとも11月の異動調査までに意思を固めれば間に合う」と教えてもらいました。
夏の段階で迷っていても、11月ごろまでに決めれば、年度末の退職に間に合うということです。ただ、早めに伝えておくほうが、学校も次の年度の準備がしやすくなります。
伝え方とタイミング
校長への伝え方や、伝える時期に悩む先生は多いと思います。
いつ、どんな順番で伝えるかは教員の退職はいつ言う?【6月に伝えた元教員】ベストな時期と伝える順番に、校長に何と言うかの例文は教員の退職を校長に伝えるには?【例文3つ】正直に話した元教員の体験にまとめています。

伝えるのがいちばん緊張しますよね。ここを越えれば、あとは流れに乗るだけです。
秋|異動調査と退職金

秋になると、退職に向けた書類の手続きが始まります。
私の地域では、11月に異動調査と、退職金に関する書類の記入がありました。どちらも、事務の先生や校長が教えてくれるので、言われたとおりに記入すれば大丈夫です。
ここでは、秋にやった3つの手続きを紹介します。
異動調査書で退職を選ぶ
11月末には、異動調査書の記入がありました。
異動調査書は、次の年度の希望を書く書類です。ここで、「異動」ではなく「退職」を選んで記入しました。
退職の理由の書き方
退職の理由は、「他の職業を希望するため」と書きました。
何と書けばいいか分からなかったので、校長に聞いて、言われたとおりに記入しました。理由の書き方は、校長に聞けば教えてもらえます。
退職金の書類を出す
11月ごろには、退職金に関する書類も2枚記入しました。
- 退職金が振り込まれる口座の記入
- 退職所得の受給に関する申告書
私は結婚で名字が変わっていたので、戸籍謄本も一緒に出すように言われました。退職金の額の決まり方や、私がいくらもらったかは、教員の退職金はいくら?【勤務7年+育休で約180万円】元教員の実例にまとめています。
冬|保険と意向の確認

冬には、辞めたあとの生活に関わる手続きがあります。
特に大事なのが、健康保険の手続きです。辞めたあとにどの保険に入るかは、人によっていちばんいい答えが違います。年明けには、校長から意向の再確認もありました。
ここでは、冬にやった手続きと、確認されたことをお話しします。
1月に履歴書と保険の書類
1月には、履歴書と健康保険の書類を記入しました。
履歴書は、これまでの勤務の記録として出すものです。健康保険の書類では、辞めたあとの保険をどうするかを考える必要がありました。
保険は自分の状況で選ぶ
辞めたあとの健康保険には、いくつかの選び方があります。
- 家族の扶養に入る
- 今の保険を最長2年続ける(任意継続)
- 国民健康保険に入る
- 新しい職場の保険に入る
我が家は、自営業を始める予定だったので、収入が上がるまではパートナーの扶養に入ることにしました。保険は、収入やこれからの働き方によって、いちばん得な選び方が変わります。くわしくは教員を辞めた後の健康保険・年金はどうする?【元教員のリアル】に書いています。
年明けに意向の再確認
年明けには、校長から意向の再確認がありました。
聞かれたのは、「次の仕事は考えているのか」「講師をするつもりはないのか」の2つです。教員が足りないので、講師ができるかはよく聞かれるようです。私は「今はその予定はありません」と正直に伝えました。結果的に、次の年度に講師として声がかかったときの話は、教員を辞めた後の講師という働き方【元教員ママ】週2日で分かった本音に書いています。

講師のことも聞かれるんですね。正直に答えて大丈夫ですか?
春|引き継ぎと片づけ

退職が近づく春休みには、引き継ぎと片づけをしました。
3月は、学年の終わりの行事や成績の処理で忙しい時期です。私は、引き継ぎや片づけは春休みに入ってから、まとめて進めました。
ここでは、春休みにやったことと、年休についてお話しします。
引き継ぎは春休みに
学級や係の仕事の引き継ぎは、春休みにしました。
次にその仕事を担当する先生が困らないように、資料や手順を整理して渡しました。最後まで手を抜かずにやりきることが、気持ちよく辞めるためにも大切だと感じています。
机や教材の片づけ
机の中の私物や、自分で作った教材の片づけも、春休みにまとめてやりました。
毎日少しずつ持ち帰っておくと、最後の片づけが楽になります。学校のパソコンのデータや書類は、勝手に持ち出さないように気をつけましょう。
年休は意識しなかった
残っていた年休を使い切ろうとは、特に考えていませんでした。
年休をどう使うかは、人それぞれです。使いたい場合は、引き継ぎに困らないように、早めに管理職に相談しておくと安心です。
子どもと同僚への伝え方

退職することを、子どもたちや同僚にいつ伝えるかは、悩む先生が多いところです。
私の場合は、自分から子どもたちに伝える前に、新聞で知られることになりました。同僚にも、伝えるタイミングを少しずつ分けていました。
ここでは、私がどのように伝えたのかをお話しします。
子どもや保護者は新聞で知った
子どもたちに、私から退職のことを伝えてはいませんでした。
年度末になると、先生の異動や退職が新聞にのります。子どもたちも保護者も、その新聞を見て、私の退職を知ったようです。
同僚には異動の発表のときに
同僚の先生たちには、学校で異動の発表があったときに伝えました。
それまでは、校長も事務の先生以外には話さずにいてくれました。異動の発表が、みんなに話すきっかけになったんです。
信頼できる人には少し早めに
ただ、特に信頼している同僚には、少し早めに話していました。
すべての人に一度に伝える必要はありません。伝える順番や時期は、自分の気持ちと職場の様子に合わせて決めて大丈夫です。

伝える順番は、自分で決めていいんですよ。
辞めたあとに届くお金

退職したあとにも、お金に関する大事なことがあります。
退職金のほかにも、思わぬお金が入ってくることがあります。反対に、辞めたあとに払わなければならないお金もあるんです。知らないと慌ててしまうので、先に知っておきましょう。
ここでは、私が辞めたあとに届いたお金と、気をつけたいことをお伝えします。

互助会から約20万円
退職したあと、互助会からお金が入りました。
5月か6月ごろに、約20万円が振り込まれたんです。預かり積立金や会費の積立金など、退職者向けのお金でした。思っていなかったので、とてもありがたかったです。
口座はすぐ解約しない
こうしたお金は、給料の振込口座などに入ってくることがあります。
「もう使わないから」と、退職してすぐに口座を解約するのはやめておきましょう。退職後、半年くらいは残しておくのがおすすめです。
住民税の支払いに備える
反対に、辞めたあとに払うお金もあります。それが住民税です。
住民税は、前の年の収入をもとに決まります。働いていたころの収入をもとにした住民税を、辞めたあとに自分で払うことになるので、そのぶんのお金を残しておくと安心です。退職金は4月ごろに振り込まれました。
退職手続きのよくある質問

最後に、教員の退職手続きについて、よく聞かれる疑問にお答えします。
退職の手続きや時期は、自治体や学校によって違うことがあります。ここで紹介するのは、私の体験と一般的な内容です。くわしくは、勤め先の校長や事務の先生に確認してくださいね。いつまでに伝えるか、退職の理由は何と書くかなど、迷いやすいことを6つ選びました。
退職はいつまでに伝える?
私は、校長から「遅くとも11月の異動調査までに」と教えてもらいました。ただ、時期は地域によって違うので、早めに校長に相談するのがおすすめです。
退職届は自分で用意する?
私の場合は、事務の先生が用意してくれて、署名するだけでした。同じものを2枚書いて、事務の先生に出しました。
退職の理由は何と書く?
私は「他の職業を希望するため」と書きました。何と書けばいいか分からないときは、校長に聞けば教えてもらえます。
年休は使い切るべき?
使い切るかどうかは、人それぞれです。年休は働く人の権利なので、使いたい場合は早めに相談しましょう。私は特に意識していませんでした。
退職金はいつ振り込まれる?
私は3月末に退職して、4月ごろに振り込まれました。時期は自治体によって違います。くわしくは教員の退職金はいくら?【勤務7年+育休で約180万円】元教員の実例をご覧ください。
辞めたあとの保険はどうなる?
家族の扶養に入る、今の保険を最長2年続ける、国民健康保険に入るなどの選び方があります。くわしくは教員を辞めた後の健康保険・年金はどうする?【元教員のリアル】に書いています。
※退職の手続きや時期、保険や税金の扱いは、自治体や個人の状況によって異なります。くわしくは勤め先や、加入している共済組合に確認してください。
まとめ|手続きは怖くない

教員の退職手続きは、数こそ多いですが、事務の先生がほとんど準備してくれて、私はほぼ署名するだけでした。
- 夏の面談で校長に意思を伝える
- 11月の異動調査で退職を選ぶ
- 退職金の書類を出す
- 1月に履歴書と保険の書類を出す
- 春休みに引き継ぎと片づけ
- 辞めたあとも口座は半年残す
まずは、校長との面談がいつあるのかを確かめるところから始めてみてください。全体の流れが分かっていれば、ひとつずつ落ち着いて進められます。

流れが分かれば、手続きは怖くありませんよ。
辞めるか迷っている方は教員を辞めたい人へ|辞める前に確認したい8つのことを、伝え方に迷っている方は教員の退職を校長に伝えるには?【例文3つ】正直に話した元教員の体験をあわせて読んでみてください。


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