「教員を辞めると決めた。でも、いつ、誰に、どう言えばいいの?」
決心はついても、ここで手が止まる人は多いと思います。私もそうでした。
今日は、実際に円満退職した私の経験から、退職を伝えるベストなタイミングと、角の立たない伝え方をお話しします。
結論:円満に辞めたいなら「11月の異動調査まで」
まず時期から。円満に退職したいなら、遅くとも11月の異動調査までに伝えるのがおすすめです。
学校は、来年度の人事を秋から動かし始めます。だから早めに伝えるほど、上の人たちが動きやすい。これが「円満」の大きなポイントです。
私自身は、予定よりかなり早く、6月の校長面談で伝えました。校長が来年度のことを見据えて動いているのが分かって、「迷惑をかけたくない」と思ったからです。
ただし「今すぐ限界」なら、時期は関係ない
これは誤解しないでほしいのですが——心や体が限界なら、タイミングなんて気にしなくていいです。
「11月まで待たなきゃ」と無理をして、自分が壊れてしまっては元も子もありません。病気や緊急のときは、いつでも、すぐに。これが大前提です。
「早めがいい」のは、あくまで円満に、良い関係を残して辞めたい場合の話です。
なぜ「早めの円満退職」が得なのか
私が早めの円満退職をすすめるのには、実体験に基づく理由があります。
退職後、私のところに短時間の講師の依頼が来ました。これは、「立つ鳥あとを濁さず」の辞め方をしたからこそだと思っています。
辞めると決めてからも手を抜かず、きちんと引き継ぎ、感謝を伝えて去る。そうすると、辞めたあとも良い関係が続きます。特に「また講師として教育に関わるかも」という人は、辞め方が未来の自分を助けてくれます。
伝える順番:心が決まっているなら、まず校長
伝える順番は、シンプルです。
もう心が決まっているなら、最初は校長へ。 これが基本です。退職は人事に直結するので、まず責任者に伝えるのが筋ですし、話が早いです。
一方で、まだ迷っている・誰かに相談したいだけなら、順番は変わります。
・信頼できる同僚
・学校外の教員(利害関係がないぶん、本音で話せる)
「決断の相談」と「退職の報告」は、相手を分けると考えるといいですよ。
伝え方:正直が一番
伝え方で迷う人も多いですが、私の結論は「正直に言う」です。
私の場合は、「家庭とのバランスが取れていない」と、理由をそのまま伝えました。変に取り繕う必要はありません。
「次どうするの?」には、安心材料を用意しておく
退職を伝えると、ほぼ必ず「次はどうするの?」と聞かれます。これは心配して聞いてくださるんです。
ここで相手が安心できる答えを用意しておくと、何度も聞かれずにすみます。たとえば——
・「貯金があるので、辞めてからじっくり考えます」
・「夫婦で助け合います」
・「しばらく子育てに専念します」
具体的にやりたいことがあるなら、それを伝えるのもアリ。むしろ「これから○○を考えています」と話しておくと、教育関係の仕事を紹介してもらえることもあります。やっぱり、正直が一番得なんです。
「校長に言いにくい」ときはどうする?
ここまで「まず校長へ」と書きましたが、校長に相談しづらいケースもありますよね。職場の人間関係で悩んでいる場合は、なおさらです。
私自身は校長に恵まれましたが、そうでない場合の選択肢も挙げておきます。
・教頭・副校長など、他の管理職に先に相談する
・どうしても職場で言い出せないときは、教育委員会の相談窓口を利用する
・心身が限界で対面が難しいなら、診断書を添えて休職・退職の手続きを進める
最終手段としての「退職代行」
「もう、どうしても自分の口からは言えない」——そこまで追い詰められているなら、退職代行という方法もあります。
ただし、教員(公務員)が退職代行を使うときは、普通の会社員とは違う、大事な注意点があります。
① 「弁護士」の退職代行を選ぶこと
民間業者や労働組合系の退職代行は、公務員には対応できないことがほとんどです。公務員の退職は法律・制度に基づく手続きが必要なため、弁護士が運営する退職代行を選ぶ必要があります。ここを間違えると「受けてもらえなかった」となるので要注意です。
② 即日退職は難しい
会社員のような「明日から行かない」は、公務員では基本できません。任命権者(教育委員会など)の承認や、辞令の交付といった手続きが必要だからです。有給を消化してから、という形が一般的です。
③ 費用が高めになることがある
公務員対応・弁護士対応のぶん、料金が会社員より高くなる傾向があります。
退職代行は「逃げ」ではありません。心を守るための、正当な手段の一つです。ただ、教員の場合は「弁護士の退職代行を選ぶ」——これだけは必ず覚えておいてください。
※退職代行の利用や手続きは、個々の状況・契約内容によって異なります。利用前に、各サービスへ「公務員(教員)に対応しているか」を必ず確認してください。
おわりに
退職を伝えるのは、勇気がいります。でも、
・円満に辞めたいなら、11月の異動調査までに
・でも、限界なら時期は気にしない
・心が決まっているなら、まず校長へ
・そして、正直に
この4つを押さえておけば、大丈夫。最後まで誠実に伝えれば、辞めたあとの関係も、ちゃんと残ります。
私がそうだったように、あなたの誠実な辞め方は、きっと未来のあなたを助けてくれます。
※伝え方や手続きの詳細は、勤務先や自治体によって異なります。最終的には職場の規定を確認しながら進めてくださいね。
参考にした情報源
・退職代行は教員でも使える?(ベンナビ労働問題)
・退職代行は公務員も利用できる?職種別に注意点(退職ラボ)
・教員は退職代行で即日退職できる?(キャリアアップステージ)
・退職代行 教師でも使える?公立・私立別の注意点(ヤメラボ)




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