「辞めたら、今の同僚とは気まずくなるのかな」
教員を辞めようと考えたとき、こんな心配が浮かぶ人も多いと思います。毎日一緒に働いてきた仲間だからこそ、「裏切ったと思われないか」「会ったら何を話せばいいのか」と気になってしまいますよね。
- 裏切ったと思われないか
- 会ったときに何を話すか
- 辞めた理由を聞かれたら
- つながりが切れるさみしさ

辞めたら、同僚とはもう会えなくなるんでしょうか…。

私は今も、年に1回くらい会っていますよ。
辞めた次の年度に講師として学校に戻ったときも、元同僚から明るく声をかけてもらえました。気まずくならなかったのは、辞め方が悪くなかったからだと思います。
この記事では、元同僚との今の距離や、「辞めてどう?」と聞かれたときのこと、辞める前にしておいてよかったことをお伝えします。
元同僚との今の距離

教員を辞めて、1年半ほどがたちました。今、元同僚とはどんな関係なのかをお話しします。
辞める前は、「辞めたら、もう誰とも会わなくなるのかな」と思うこともありました。でも実際は、思っていたよりずっと自然な形で、つながりが続いています。
年に1回会うくらい
今、元同僚とは、年に1回会うくらいのペースです。
頻繁に連絡を取り合うわけではありません。でも、会えばすぐに昔のように話せます。
ちょうどいい距離感
近すぎず、離れすぎない。今の私には、このくらいがちょうどいい距離感です。
お互いに仕事や子育てで忙しいので、無理に会う回数を増やす必要はないと思っています。会いたいときに、会えればいい。そんな関係です。
気まずさは感じていない
辞めたことで、気まずくなった人は思い当たりません。

辞める前に心配していたことは、ほとんど起きませんでした。
同僚に退職を伝えた時期については、教員の退職はいつ言う?【6月に伝えた元教員】ベストな時期と伝える順番にまとめています。
辞めてどう?と聞かれて

元同僚と会うと、たいてい聞かれることがあります。「辞めてどう?」という質問です。
シンプルな質問ですが、私は一度、どう答えようか迷ったことがありました。そのときのことをお話しします。
約束して会った日
その日は、前から約束していた元同僚と会いました。
近況を話しているうちに、「辞めてどう〜?」と聞かれました。
どう答えようか迷った
相手は、私と同じように子どもを育てながら、先生の仕事をがんばっている人でした。
だからこそ、「辞めてよかった」と言ったら、続けている相手を否定するように聞こえないかと迷ったのです。

たしかに、続けている人には言いにくいですね…。
心にゆとりがあると答えた
迷ったけれど、私は正直に答えました。「心にゆとりがあって、辞めてよかった」と。
相手の働き方を下げるのではなく、今の自分の気持ちをそのまま伝える。そう考えたら、言葉にすることができました。

正直に話したほうが、かえって気持ちよく話せた気がします。
講師で戻った日のこと

辞めた次の年度、私は短い期間だけ、講師として学校に戻りました。
戻ったのは、退職した学校です。「どんな顔をして行けばいいんだろう」と少し緊張していました。くわしい話は教員を辞めた後の講師という働き方【元教員ママ】週2日で分かった本音に書いています。
子育て楽しんでる?の一言
学校に着くと、元同僚が明るく声をかけてくれました。「子育て、楽しんでる?」
辞めたことを責めるような空気は、まったくありませんでした。
自然と溶け込めた
その一言で、緊張がすっとほどけました。
職員室にも、思っていたよりずっと自然に溶け込むことができました。
辞め方が悪くなかったから
自然に溶け込めたのは、辞め方が悪くなかったからだと思います。
退職するときは、一人ひとりに挨拶をして、最後まで手を抜かずに働きました。そのときのことは教員を辞めて後悔した?【元教員ママ】後悔ゼロでいられた3つの準備にまとめています。
続けている人への尊敬

元同僚と会うとき、私がいつも心の中で思っていることがあります。それは、先生の仕事を続けている人への尊敬です。
辞めた私だからこそ、続けることの大変さがよく分かります。
なりたくてなった教員
私は、なりたくて教員になりました。
でも、働くうちに「向いていないのかも」と思うようになりました。そのころの気持ちは教員に向いてないのかも…【元教員】離れて気づいた苦しさの正体に書いています。
私にはできないこと
だから、私にはできないことをやり続けている元同僚を、心から尊敬しています。
毎日子どもたちと向き合い、準備をして、保護者とも関わる。それを何年も続けているのは、本当にすごいことです。
比べずに認め合う
辞めた人と、続けている人。どちらが正しいということはありません。
それぞれが、自分に合う道を選んでいるだけです。比べるのではなく、お互いの選択を認め合えたらいいなと思っています。

そう思えたら、会うのも怖くなくなりそうです。
立つ鳥あとを濁さず

元同僚といい関係を続けるために、辞める前にいちばん大切だと思うことがあります。それが、「立つ鳥あとを濁さず」です。
辞めるからといって、来年度のことを考えずに働くのではなく、次の人のことを考えて動く。それが、辞めたあとの関係にもつながっていきます。

次の人が楽になる資料
私が意識していたのは、次に受け持つ人が少しでも楽になるように、資料を残しておくことです。
自分が使った資料は、次の人にとっての手がかりになります。一から作らなくてすむだけで、新しい年度の負担はぐっと軽くなります。
使いやすく保存しておく
資料は、ただ残すだけでなく、使いやすく保存しておくことも大切です。
フォルダを分けて整理したり、何の資料か分かる名前をつけたり。ちょっとした工夫で、あとから探す人が困らなくなります。
使うかは相手の判断
ただ、残した資料を使うかどうかは、相手が決めることです。

押しつけるのではなく、「使えるものがあればどうぞ」くらいの気持ちで残しておくのがいいと思います。
引き継ぎや片づけの流れは、教員の退職手続きの流れ【元教員の体験】辞める前にやること一覧にまとめています。
得意なことで手伝う

辞める前の過ごし方で、もう一つ大切にしていたことがあります。それは、自分の得意なことで、まわりを手伝うことです。
先生の仕事には、得意なことも苦手なこともあります。苦手なところを助けてもらうぶん、得意なところでお返しをする。そんな関係を意識していました。
苦手なこともある私
私には、苦手なこともたくさんありました。まわりの先生に助けてもらったことも、数えきれません。
だからこそ、自分にできることで役に立ちたいと思っていました。
得意なパソコンで手伝う
私の場合、得意だったのはパソコンまわりです。パソコンのことで困っている先生がいたら、積極的に手伝うようにしていました。
小さなことでも、「助かった」と言ってもらえると、うれしかったのを覚えています。
お互いさまの関係
助けてもらったり、助けたり。そんな「お互いさま」の関係があったから、辞めたあとも気持ちよく会えるのだと思います。

得意なことなら、私にも何かできそうです。
元同僚との関係のQ&A

最後に、辞めたあとの元同僚との関係について、よく聞かれる疑問にお答えします。
ここで紹介するのは、私の体験をもとにした考え方です。人間関係に正解はないので、自分に合う形を見つける参考にしてくださいね。
辞めたら元同僚と気まずくなる?
辞め方しだいだと思います。私は、最後まで手を抜かずに働いたこともあって、気まずくなった人は思い当たりません。辞める前の過ごし方が、辞めたあとの関係をつくります。
辞める理由はどこまで話す?
全部を話す必要はありません。私は、校長先生と事務の先生以外には、2月ごろまで話しませんでした。話すときも、前向きな理由を短く伝えれば十分です。
辞めてどうと聞かれたら?
正直に答えていいと思います。ただ、続けている相手を否定するような言い方は避けたいところです。私は「心にゆとりがあって、辞めてよかった」と、今の自分の気持ちだけを伝えました。
連絡はこちらからしていい?
もちろん大丈夫です。ただ、先生は忙しいので、返事を急かさないなど、相手の負担にならない形がいいと思います。
元の学校に講師で戻れる?
声がかかることもあります。私は、退職した学校から講師の声をかけてもらいました。くわしくは教員を辞めた後の講師という働き方【元教員ママ】週2日で分かった本音をご覧ください。
辞める前に同僚にできることは?
次の人が使えるように資料を残しておくことや、自分の得意なことで手伝うことです。最後まで丁寧に働く姿は、ちゃんと見てもらえています。
まとめ|辞め方が関係をつくる

教員を辞めても、元同僚との関係は終わりません。辞め方しだいで、辞めたあとも気持ちよく会える関係が続いていきます。

- 元同僚とは年1回のちょうどいい距離
- 「辞めてどう?」には正直に
- 講師で戻っても自然と溶け込めた
- 続けている人への尊敬
- 立つ鳥あとを濁さず
辞める前の毎日を、次の人のために少しだけ使ってみてください。それが、辞めたあとのつながりを守ることにつながります。

辞めても、つながりはちゃんと残りますよ。
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