教員を辞めて、よかった。今、私は心からそう思っています。
「辞めたあと、どうやって生きていけばいいんだろう」。教員を辞めようか迷っているとき、そんな不安で胸がいっぱいになりますよね。
- 辞めたあとの生活が想像できない不安
- 教員以外の仕事ができるかという心配
- お金がもつかどうかの心配
- 辞めて後悔しないかという迷い

教員を辞めたあと、どうなるのか想像がつかなくて…。

私も同じでした。でも、辞めて見えたことがたくさんあったんです。
結論から言うと、教員を辞めたことで、私は自分に合う働き方を落ち着いて見つめ直せました。今は子育てを大切にしながら、フリーランスのライターをメインに働いています。
この記事では、辞めると決めるまで、退職を伝えるまで、お金の準備、そして辞めたあとの働き方までを、私の道のりに沿ってまとめました。気になるところから、くわしい記事へ進んでみてくださいね。
教員を辞めて見えたこと

はじめに、教員を辞めてみて、私の中で何が変わったのかをお話しします。
退職のいちばん大きなきっかけは、子どもが生まれて、暮らしが大きく変わったことでした。でも、辞めてみて分かったのは、それだけではありませんでした。教員から離れたことで、ずっと心に引っかかっていたことを、ようやく落ち着いて考えられるようになったんです。
ここでは、辞めたからこそ見えた3つのことをお伝えします。今まさに迷っている先生にとって、「辞めたら終わり」ではないと感じてもらえたらうれしいです。
離れて考えられた向き不向き
教員をしていたころ、私の中には「自分は教員に向いていないのかもしれない」という思いが、ずっとありました。
毎日が忙しすぎて、その気持ちと向き合う余裕はありませんでした。教員から離れて、はじめて落ち着いて考えられたのが、辞めてよかったと思う理由のひとつです。
講師をして分かった自分の限界
辞めたあと、短い期間ですが講師として学校で働いたこともあります。
そこで分かったのは、「教員としてやっていけないわけではない」ということでした。一方で、勤務時間や責任の重さは、今の自分にはキャパオーバーだとも気づきました。

時間に余裕ができたら、もっと肩の力を抜いてやれるかも、と思えるようになったんです。
余裕を大切にするという価値観
辞めてみて、私には「余裕」が必要なのだと分かりました。
今は、子育てを比較的ていねいにできています。それが、私にとってはとても大きな価値です。働き方を変えたことで、自分が何を大切にしたいのかという価値観も、見つめ直すことができました。
辞めると決めるまでの道のり

ここからは、私が歩いてきた道のりを、順番にたどっていきます。
辞めると決めるまでには、長い時間がかかりました。「辞めたい」と思った日から、家族と話し合い、怖さと向き合い、辞める前に確かめることを整理する。一つひとつの段階で、迷いながら進んできました。
それぞれの段階で感じたことは、別の記事にくわしく書いています。今のあなたに近いところから、読んでみてくださいね。

辞めたいと初めて思った瞬間
「辞めたい」という気持ちは、ある日突然生まれたわけではありません。
小さな違和感が少しずつ積み重なって、ある瞬間に、はっきりと言葉になりました。その日のことは、今でもよく覚えています。
家族との話し合い
辞めることを決めるうえで、家族との話し合いは欠かせませんでした。
すぐに賛成してもらえたわけではありません。説得するのではなく、時間をかけて一緒に考えることで、少しずつ前に進めました。
辞めたいけど怖い気持ち
辞めたい。でも、怖い。その気持ちは、私にもありました。
振り返ってみると、私が本当に怖かったのは、辞めることよりも、このまま続けることのほうでした。
辞める前に確認したいこと
辞めると決める前に、確かめておいてよかったことがいくつかあります。
お金のこと、家族のこと、辞めたあとの働き方のこと。事前に整理しておくと、決めたあとに迷いにくくなります。
退職を伝えるまでの準備

辞めると決めたら、次は職場に伝える準備です。
私は6月の校長面談で、自分の口から退職を伝えました。話の分かる校長先生だったことや、夫婦で話し合って準備ができていたことが、伝えられた理由だと思っています。
ただ、誰もが同じように伝えられるわけではありません。この章では、伝える時期と伝え方、そしてどうしても難しいときの方法を、まとめて紹介します。
退職を伝える時期の目安
円満に辞めたいなら、目安は11月の異動希望調査までです。
学校は秋ごろから来年度の人事を考え始めるので、早めに伝えるほど、管理職が動きやすくなります。ただし、心や体が限界なら、時期は関係ありません。
校長先生への伝え方
伝えるときは、正直に話すのがいちばんだと感じています。
私は、「家庭とのバランスが取れていない」と、理由をそのまま伝えました。校長先生は驚きながらも、すぐに手続きの準備をしてくれました。
辞める前に休むという道
追い込まれているなら、辞める前に「休む」という選択肢もあります。
公立の先生には、病気休暇や病気休職という制度があります。大きな決断は、休んで元気を取り戻してからでも遅くありません。
言い出せないときの退職代行
どうしても自分の口から言えないほど追い込まれているなら、退職代行という方法もあります。
ただし、公立の先生は公務員なので、弁護士が運営する退職代行を選ぶ必要があります。
辞める前に整えたお金

辞めたあと、大変だったことはあまりありません。そう言えるのは、辞める前にお金のことを整えていたからです。
家計を見直して、どのくらいあれば暮らしていけるのかを、先に数字で確かめていました。だから、辞めたあとも焦らずにすんだんです。家計管理をしておいて、本当によかったと思っています。
ここでは、辞める前にやったお金の準備と、辞めたあとの手続きや収入の変化を紹介します。
辞める前の家計の見直し
まず取り組んだのは、家計の見直しです。
毎月なにに、いくら使っているのかを書き出して、削れるところを探しました。固定費を見直すだけでも、気持ちにずいぶん余裕が生まれます。
退職後の生活費の計算
次に、辞めたあとにいくらあれば暮らせるのかを計算しました。
この数字が分かっていると、「なんとなく怖い」が「あといくら必要」に変わります。不安の輪郭がはっきりするんです。
健康保険と年金の手続き
辞めたあとには、健康保険や年金の手続きも必要です。
教員のときは共済組合に入っていたので、辞めると切りかえが必要になります。事前に知っておくと、あわてずにすみます。
辞めたあとの収入の変化
辞めてしばらくは、収入が大きく減りました。
それでも暮らしが成り立ったのは、辞める前に計算しておいたからです。収入がどう変わったのかは、我が家のリアルな数字とあわせて書いています。
辞めたあとの私の働き方

では、辞めたあと、私はどんなふうに働いてきたのでしょうか。
最初から順調だったわけではありません。最初の月の収入は500円で、面接にも落ち続けました。それでも少しずつ仕事が増えて、今は子育てを大切にしながら働けています。
ここでは、辞めてから今までの働き方の変化を、順番にお伝えします。「辞めたあと、本当に働けるの?」と不安に思っている方の参考になればうれしいです。
Webライターとしての最初の一歩
辞めたあと、最初に始めたのはWebライターの仕事でした。
はじめての月の収入は、たったの500円です。小さな一歩でも、そこからすべてが始まりました。
面接に落ちて気づいたこと
仕事を探す中で、面接に3回続けて落ちたこともあります。
落ちた理由を振り返ると、実績の少なさよりも、教員時代の考え方のくせが原因でした。それに気づけたことが、次につながりました。
転職エージェントを使わなかった理由
私は、転職エージェントを使いませんでした。
欲しかったのは新しい勤め先ではなく、自分で働く時間を決められること、つまり時間の主導権だったからです。
フリーランスをメインにした今の形
今は、フリーランスのライターをメインに働いています。
それに加えて、地域の施設でも週に何日か働くようになりました。時間の主導権を手放さずに、勤めの仕事も選べるようになった。今の私にとって、ちょうどいいバランスです。


フリーランスだけ、勤めだけ、と決めなくてもいいんですよ。
教員の経験が生きる場面

教員を辞めたからといって、教員として過ごした時間が無駄になるわけではありません。
むしろ、学校の外に出てはじめて、教員の経験が役立っていると感じる場面がたくさんありました。子どもたちや保護者、同僚と向き合ってきた日々は、ほかの仕事でもしっかり生きています。
ここでは、私が実感している教員の経験の生かし方と、ほかの仕事に移るときのヒントを紹介します。
話しやすいと言われるコミュニケーション
今の仕事で、「話しやすいですね」と言ってもらえることがあります。
たくさんの人と向き合ってきた教員の経験は、人と信頼関係をつくる力として、どんな仕事でも役に立っていると感じます。
教員のスキルと自己PR
教員の仕事で身につけた力は、ほかの仕事でも十分に通用します。
説明する力、段取りを組む力、人の話を聞く力。それを自分の言葉で伝えられるように整理しておくと、仕事を探すときの大きな支えになります。
教員からの転職先の選び方
教員から移れる仕事は、思っているよりたくさんあります。
大切なのは、仕事の名前より、自分がどんな働き方をしたいかを先に考えることです。勤めたいのか、自分で時間を決めたいのかで、選ぶ道は変わってきます。
教員を辞めた後のよくある質問

最後に、教員を辞めたあとのことについて、よく聞かれる疑問にお答えします。
辞めたあとの生活や働き方は、人によって本当にさまざまです。ここでお伝えするのは、あくまで私の体験と、一般的な考え方です。後悔しないか、教員に戻れるか、子育てしながら働けるかなど、辞める前にいちばん気になりやすい6つを選びました。自分の状況に置きかえながら、気になる質問から読んでみてくださいね。
教員を辞めたら後悔しない?
私は、辞めてよかったと思っています。ただ、辞めて失ったものや、後悔に近い気持ちがまったくなかったわけではありません。よかったことも後悔したことも、正直に書いています。教員を辞めてよかったこと/教員を辞めて後悔したこと
教員に戻ることはできる?
戻る道はあります。私も辞めたあと、短い期間ですが講師として働きました。教員は、戻りたいと思えたら戻れる仕事でもあります。講師の登録や採用試験の受け直しなど、方法は自治体によって違うので、戻りたくなったら調べてみてください。
辞めたあとの収入はどうなる?
働き方によって大きく変わります。私の場合、辞めてしばらくは収入が減りましたが、辞める前に計算しておいたので、焦らずにすみました。教員を辞めたら収入はどうなる?我が家のリアルな家計
子育てしながら働ける?
働けます。私は、朝や子どもが園や学校にいる時間、寝かしつけのあとなど、家族の生活のすき間で働いてきました。自分で時間を決められる働き方なら、子育てとの両立もしやすくなります。
教員の経験は役に立つ?
役に立ちます。人と信頼関係をつくる力や、分かりやすく説明する力は、どんな仕事でも生かせます。自分の強みを言葉にしておくことが大切です。
何から始めればいい?
まずは、辞める前にお金と気持ちを整理することから始めるのがおすすめです。何から手をつければいいか分からないときは、教員を辞めたい人へ|辞める前に確認したい8つのことから読んでみてください。
まとめ|変わらないあなたの価値

最後に、退職を迷っていたころの自分に伝えたい言葉があります。退職したからといって、あなたの価値は変わらないということです。
- 教員から離れて、自分に合う働き方を見つめ直せた
- 講師を経験して、戻る道もあると分かった
- 辞めたあと焦らずにすんだのは、家計管理のおかげ
- 今はフリーランスをメインに、子育てを大切にする働き方
- 教員の経験は、どんな仕事でも生かせる
教員は、たくさんある職業のひとつです。それ以外にも、仕事はたくさんあります。そして、戻りたいと思えたら戻れる仕事でもあります。だから、自分の感覚を大事にしていいんです。
これから私は、教員のときより多くの収入を得られるようになって、地域の子育てや教育にお金を回せる人になりたいと思っています。あなたも、自分のペースで、自分に合う道を見つけてください。

気になる記事から、ひとつずつ読んでみてくださいね。

コメント